円形脱毛症の治療法いろいろ

2017年10月18日

円形脱毛症になったら、10円ハゲだし、ストレスだし、すぐに治るだろう、って思って、ほっておいたら、10円が500円玉くらいの大きさになったり、いくつも10円が出来てきたり、治るどころか、ひどくなってしまった、って方は多いと思います。

かくいう私もそうでした。

最初に見つけたのは、お酒の席。笑い事で済ませてしまい、そのまんま、ストレスは、飲んで歌えば解消されるゼー、くらいの勢いで、ほっておいたら、ひどくなってしまったってオチ。

10円ハゲは、ストレスが原因だから、病院にいかなくてもいいって思いがちですが、まずはお医者さんに診てもらったほうが安心です。そういう患者さんを何人も診ていますからね。今回は私が実際に体験した治療法をご紹介します。

ステロイド剤、赤外線

一番最初に診てもらったのは、近所の皮膚科でした。そこで診察してもらい、まず処方されたのは、ステロイドの塗り薬でした。飲み薬は、デパス、有名ですよね、精神安定剤の部類になるのかな。そして、外来診療のたびに、赤外線を患部に浴びました。

ステロイドの外用薬や内服薬は、初期の脱毛症に用いられる治療法のようです。これで、改善されればいいですよね。またこの時点で回復できる方は、軽度の脱毛症の方が多く、再発も少なかったり、再発しても、同じく小さめのハゲ1個ですぐ治る場合が多いですね。

赤外線は、効いているのかわかりませんが、なんとなく、患部に刺激を与えられているので、毛根が元気になってくれないかな〜って望みが持てます。

しかし、いずれも私には効かず、私のハゲは、うんともすんとも言いませんでした、残念。

回復を願う私の心に反して、ハゲは増え、大きさも大きくなり、頭部を隠すターバンやヘアバンドが必需品でした。

↑このお店のターバンや帽子をよく使っていました。

ステロイド注射

ステロイドの塗り薬や飲み薬で効かない人には、ステロイド剤を頭部に直接注射する治療法があります。局部注射は私も経験しましたが、痛みがある事や、頭痛がする事が、続けるにはキツかったです。また、この治療法は、治療できるのが、注射した部分のみという範囲が限られているため、10円ハゲにはいいですが、脱毛部分が広いとあまり意味がありません。私の頭部は、ハゲが多数できていて、また大きさも大きかったので、ステロイド局所注射は、数回やっただけでやめました。

ちなみに、経過ですが、痛かっただけありさすがに生えました。が、本当に注射の部分のみでしたし、すぐに再度ハゲてしまいました。

局所免疫療法

私は、頭部の半分ほどの髪の毛がなくなってしまったので、広範囲に対応し、中度重度の脱毛症ということで、局所免疫療法という治療法も受けました。これは、ハゲている部分に、わざとかぶれを起こさせる薬(SADBEやDPCPなど)を塗り、免疫対象をかぶれを起こした皮膚へ向けさせ、免疫に攻撃されていた毛根を正常にするためです。そんなのに騙されるの免疫?!って思いますが、この治療法が今一番効果があるという結果だそうです。実際、私もこの治療法で毛は生えてきました。が、頭部の薬が痒かったり、やはり頭痛がしたり、心地の良い治療法ではなかったことが、継続できない理由でした。通院を辞めてしまうと、やはりすぐに脱毛してしまうので、薬がないと毛が生えない、という頭髪バランスはよくないなと思い、これを気に病院での治療を辞めてしまいました。

→日本皮膚科学会の脱毛症治療法のページです。

鍼治療

これは、初期の頃、皮膚科の薬が効かず、どんどんハゲが増えていった時に、西洋医学以外もと、飛び込んだ診療所です。ものすごく混んでいました、脱毛症に限らず、皮膚疾患に悩む患者さんであふれていました、評判が良い診療所でした。実際、私にはどのようにハリが打たれていたのかわかりませんが、頭に何本ものハリが刺され、うつぶせでベッドに横になってました。患部に注射は薬を注入するから痛みを感じるんでしょうね、鍼治療はチクっとは感じるものの、さした後は、それほど痛みは気にならなかった記憶があります。食生活を変える事を進められ、定期的に通うことを言い渡されましたが、治療費が高かったです、保険がきかないので。なので、続きませんでした。でもこれで治れば一番自然に近い療法なので、予算があれば、続けたかったですねー。2回ほど行ったかな、残念ながら、こういった治療は即効性はないので、ハゲは治りませんでした。

 

他にも、雪状炭酸圧抵療法(ドライアイスを用いた治療法)や、光線療法(PUVA療法)などがありますが、私は実際に経験はしませんでした。円形脱毛症の治療は、病院で必ず治るとは限りませんが、実際効果がみられる治療法がいくつも用意されていて、症状の度合い、範囲などにより、適切かと思われる治療をしてもらえます。私の経験上、すぐ簡単に治る病ではありませんが、良き先生に巡り会えたり、治療法が自分にあってすぐに完治したり、もしかしたら良いチャンスがあるかもしれません。

お医者さんと看護婦さん